お知らせ・症例紹介News and Blog
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休診日のお知らせ
平素より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。 4月10日(金)は、都合により休診とさせていただきます。 患者様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2026.04.04 お知らせ
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【意図的再植】痛みはないが大きな病変|抜歯を回避し歯を保存した症例
■ 「痛みがない=問題ない」ではありません 「以前は噛むと痛かったが、今は痛くない」このような状態で来院されることは少なくありません。 しかし実際には、症状が落ち着いていても内部で病変が進行しているケースがあります。 今回はそのようなケースで、抜歯を回避するために意図的再植を行った症例をご紹介します。 意図的再植・外科的歯内療法の詳しい説明はこちら ■ 症例概要 主訴:以前は噛むと痛かったが現在は痛みなし 部位:右上7番 診断:根尖性歯周炎(大きな透過像あり) 術前レントゲン 術前CT ■ 術前の状態 レントゲン・CTでは、根尖部に上顎洞に達する大きな透過像(病変)を認めました。 現在は痛みがない状態でしたが、これは「治癒」ではなく、 👉 感染が慢性化し、症状が出にくくなっている状態 と考えられます。 また本症例では、 根管の湾曲が約30度と強い 遠心に縁下カリエスを認める 根尖部に吸収像(構造の破壊)を認める という状態でした。 特に根尖部に関しては、本来の解剖学的形態が失われている状態であり、根管内からのアプローチのみでの改善は難しいと判断されました。 ■ 治療方針 通常であれば、 再根管治療 外科的歯内療法 抜歯 といった選択肢が考えられます。 しかし本症例では、 強い湾曲によるアプローチ困難 根尖部の構造破壊 縁下カリエスの存在 これらが複合しているため、再根管治療単独での予後は不確実と判断しました。 文献的にも、このような形態が変化した症例では成功率が低下することが報告されています(Gorniら, 2004)。 そのため今回は、歯を保存するための方法として 👉 意図的再植 を提案し、十分な説明のうえ同意を得て治療を行いました。 詳しく解説 再根管治療の成功率は、すべての歯で同じではなく、歯の状態によって大きく異なります。 Gorniら(2004)は、再根管治療の症例を、根管の形態が保たれている症例と、 根尖の破壊や形態の変化がある症例に分けて検討しています。 その結果、根管の形態が保たれている症例では成功率は約86%であったのに対し、 形態が変化した症例では約48%まで低下すると報告されています。 つまり、再根管治療は単に「やり直せば治る」というものではなく、 根の先の形や内部の構造がどれだけ保たれているかが大きく関わってきます。 本症例では、根尖部に吸収がみられ、根の先の本来の形が失われていました。 このような状態では、根管の内側から器具や材料を使っても、 根尖部を十分に封鎖することが難しくなる場合があります。 そのため本症例では、通常の再根管治療のみでの改善は難しい可能性があると判断し、 意図的再植という方法をご提案しました。 ■ 治療内容<意図的再植> 口腔内で、修復物の除去、コアビルドアップ 歯根膜を損傷しないよう慎重に抜歯 口外時間を最小限に管理 根尖部の感染組織の除去 逆根管充填(MTA使用) 速やかに再植 すべてマイクロスコープ下で精密に処置を行っています。 意図的再植術:再植前 ■ 治療のポイント 本症例のポイントは、 根管内からは到達困難な病変に直接アプローチできること 根尖部の形態を外科的に再構築できること 大きな病変と骨吸収を伴っていたため、歯根膜へのダメージを抑えた抜歯が可能と判断したこと これらの条件がそろっていたことで、意図的再植という選択が有効であると判断しました。 ■ 術後経過 術後の経過観察において、レントゲンおよびCTにて術前と比較を行いました。 術前CT 術後経過観察時 術前レントゲン 術後経過観察時 その結果、 根尖部の透過像は縮小し 骨の再生が認められました また臨床的にも、 咬合時の違和感は消失 日常生活での不快症状も認められない状態 となり、良好に経過しています。 その後も安定した状態が確認できたため、最終補綴としてセラミッククラウンを装着しました。 現在も問題なく機能しており、安定した状態を維持しています。 セラミッククラウン装着後 セラミッククラウン装着後 ■ 注意事項 本症例は自由診療による治療です。治療結果には個人差があり、すべての症例で同様の結果が得られるわけではありません。 また、意図的再植には以下のリスクが伴います。 再植後の脱落 歯根吸収 歯と骨が癒着する可能性 術後に痛みや腫れが生じることがあります 歯の状態や全身状態によっては適応とならない場合もあります。十分な診査・診断のうえで治療方法をご提案いたします。 ■ 費用 修復物除去 :16,500円(税込) ファイバーコア:33,000(税込) 意図的再植 :143,000円(税込) ※自由診療となります※状態により追加処置が必要となる場合があります ■ 最後に 「抜歯」と診断された歯でも、状態によっては保存できる可能性があります。 ただし、すべての症例に適応できるわけではないため、まずは精密な診査が重要です。 気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
2026.03.25 意図的再植症例紹介
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【新規患者さまの初診受付について】
現在、多くのご予約をいただいており、新規患者さまの初診受付は5月以降のご案内となっております。 当院では診療の質を維持するため、1日の診療人数を制限して診療を行っております。 現在通院中の患者さまにつきましては、通常通りご予約いただけますのでご安心ください。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
2026.03.14 お知らせ
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【大牟田/精密根管治療症例】
見つからなかったMB2が原因だった上の奥歯 はじめに 「神経の治療をしたはずなのに、また痛くなった」 このようなご相談は少なくありません。 今回は、上顎第一大臼歯に存在する“MB2”が関係していた症例をご紹介します。 ■ 主訴 「歯の奥が疼く。強い痛みではないが、これから痛みが出そうな感じがする。」 ■ 初診時の状態 既に根管治療済み レントゲンで根尖部に透過像 痛み/違和感の持続 根の先に影がある初診時の状態 CT像:矢印の部位に未処置の根管 CTを撮影すると、未処置と思われる根管の存在が疑われました。 MB2とは? 上の奥歯には、神経の通り道が4本あることが多いと報告されています。 そのうち、 MB2(近心頬側第2根管) は、非常に見つけにくい位置にあります。 肉眼では確認が難しく、過去の治療で処置されていないこともあります。 なぜそれが問題になるのか 根管治療の目的は、 「歯の内部の細菌を除去すること」 未処置の根管がある場合、そこが感染源として残る可能性があります。 再発症例の中には、MB2未処置が原因であるケースが一定数存在します。 (※Cleghorn BMらの研究ではMB2は50%以上存在することが示唆されている) 今回の治療 当院では全ての根管治療をマイクロスコープ下で行っています。 今回の症例では、 マイクロスコープ下で慎重に探索 石灰化した象牙質を超音波チップで除去 MB2を確認 徹底的な洗浄・清掃 を行いました。 感染源と考えられたMB2の清掃を含め、治療は1回で終了しました。 MB1の発見 MB2の探索 MB2の清掃 術後経過 経過観察時、患者様からは 「歯が疼く感じがなくなりました」 とのお言葉をいただきました。 大きな痛みではなくても、日常的に感じる“違和感”は精神的な負担になります。 その原因が取り除けた可能性があります。 術後レントゲン写真 なぜ1回で終了できたのか 根管治療が複数回に分かれる理由は様々です。 今回1回で終了できた理由は、 診断が明確だったこと 感染源が限定されていたこと マイクロスコープ下で確実に処置できたこと 適切な治療時間を確保したこと が挙げられます。 すべての症例が1回で終わるわけではありません。しかし、 「原因を正確に見つけられるかどうか」 は、治療回数にも影響します。 精密根管治療を検討されている方へ 根管治療は、 目に見えない歯の内部の治療です。 再発の原因の一つに、未処置根管の存在(MB2など)があります。 当院では、 ✔ マイクロスコープ下での治療✔ CTによる三次元診断✔ 治療動画による可視化説明✔ 1日4〜5名までの治療制限 を行っています。 「歯を残したい」と本気で考えている方に、必要な治療をご提案しています。 ■ 費用について 本症例で行った精密根管治療は、自費診療となります。 上顎大臼歯の精密根管治療 132,000円(税込) ファイバーコア 33,000円 (税込) ※症例により費用は異なります。※被せ物の費用は別途必要です。 ■ 治療に伴う注意事項(リスク・副作用) 根管治療には以下の可能性があります。 術後に一時的な痛みや違和感が出ることがあります 歯質の残存量が少ない場合は、将来的に破折する可能性があります 症例によっては外科的歯内療法や抜歯が必要になることがあります 本症例は一例であり、すべての症例で同様の経過を示すものではありません。
2026.02.21 精密根管治療症例紹介
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「歯を抜かない治療」についての考え方を公開しました
当院の診療方針である**「できるだけ歯を抜かない治療」**について、考え方をまとめたページを公開しました。 抜歯やインプラントを勧められ、「本当に他の選択肢はないのだろうか」「一度、別の視点から確認してみたい」そう感じている方に向けた内容です。 顕微鏡を用いた精密な診断、時間をかけた説明、セカンドオピニオンという選択肢についても触れています。 抜歯に迷われている方は、 参考としてご覧ください。 ▶︎ 歯を残すための考え方はこちら
2026.01.22 お知らせ
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