お知らせ・症例紹介News and Blog
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【7月新規患者さまの初診受付について】
現在、多くのご予約をいただいており、新規患者さまの初診受付は8月以降のご案内となっております。また、土曜日の新規患者さまのご予約は9月以降のご案内となっております。 当院では診療の質を維持するため、1日の診療人数を制限して診療を行っております。 現在通院中の患者さまと、既にご予約を取られている患者さまにつきましては、通常通りご予約いただけますのでご安心ください。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 川口歯科医院
2026.07.07 お知らせ
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「歯を抜かない治療」についての考え方を公開しました
当院の診療方針である**「できるだけ歯を抜かない治療」**について、考え方をまとめたページを公開しました。 抜歯やインプラントを勧められ、「本当に他の選択肢はないのだろうか」「一度、別の視点から確認してみたい」そう感じている方に向けた内容です。 顕微鏡を用いた精密な診断、時間をかけた説明、セカンドオピニオンという選択肢についても触れています。 抜歯に迷われている方は、 参考としてご覧ください。 ▶︎ 歯を残すための考え方はこちら
2026.06.01 お知らせ
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インプラントと天然歯保存、どちらが良いのでしょうか?
~徹底比較① まずはインプラントの歴史を知ることから~ 近年、歯を失った際の治療法として「インプラント治療」が広く知られるようになりました。 しかし、 インプラントとは何なのか いつから行われている治療なのか 本当に安全な治療なのか 長く持つ治療なのか については意外と知られていません。 インプラントと天然歯保存を比較する前に、まずはインプラント治療そのものについて見ていきましょう。 デンタルインプラントとは? デンタルインプラントとは、 歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。 入れ歯やブリッジと比較すると、 よく噛める 周囲の歯を削る必要が少ない 見た目が自然 といった利点があります。 現在では失った歯を回復する治療法として世界中で行われています。 インプラントの歴史 実はインプラントの歴史はそれほど古くありません。 現在のインプラント治療の基礎を築いたのは、スウェーデンの整形外科医である Per-Ingvar Brånemark(ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士) です。 1960年代、 研究中にチタンが骨と強固に結合する現象を発見しました。 この現象は オッセオインテグレーション(Osseointegration) と呼ばれています。 偶然の発見 Brånemark博士はウサギの脛骨にチタン製の観察装置を埋め込み、骨の血流を研究していました。 研究終了後、その装置を取り外そうとしたところ、 チタンが骨と強固に結合していて外れなかった のです。 本来なら異物として排除されるはずなのに、 骨がチタンを受け入れていたのです。 この現象が後に Osseointegration(オッセオインテグレーション) と名付けられました。 最初は歯科ではなかった Brånemark博士が最初に考えた応用は、 人工関節 骨折治療 四肢欠損患者の義肢固定 など整形外科領域でした。 つまり、 最初から歯のために開発されたわけではありません。 なぜ歯科に応用されたのか 当時、 総入れ歯で苦しむ患者さんが非常に多くいました。 特に下顎の総義歯は安定しにくく、 食事ができない 会話が難しい 痛みがある といった問題がありました。 そこで、 「骨と結合するチタンを顎の骨に埋め込めば、義歯を固定できるのではないか」 という発想が生まれました。 最初の患者 1965年、 世界初の近代インプラント治療が行われました。 重度の顎変形と無歯顎に苦しんでいた患者でした。 驚くべきことに、 このインプラントの多くは数十年間機能し続けたと報告されています。 歯科医療を変えた発見 1982年のToronto Conference on Osseointegration で長期成功データが発表され、 世界中の歯科医師が衝撃を受けました。 ここから現代インプラントの歴史が本格的に始まります。 まとめ インプラントは、骨の研究から生まれた画期的な治療法です。 現在では多くの研究によって安全性や予知性が確立され、歯を失った方にとって非常に重要な選択肢の一つとなっています。 私自身も2025年のISPRDに参加し、世界最先端のインプラント治療について学ぶ機会がありました。インプラント治療は今も進化を続けており、これからも歯科医療を支える大切な治療法であると感じています。 一方で、近年はインプラント治療が発展したからこそ、 「残せる歯は残した方が良いのか」「天然歯とインプラントにはどのような違いがあるのか」 という点についても、改めて注目が集まっています。 患者さんにとって本当に大切なのは、 「インプラントが良い」「天然歯が良い」 と決めつけることではなく、 それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った選択をすることではないでしょうか。 次回は、 天然歯とインプラントの違い について、できるだけわかりやすくお話ししたいと思います。
2026.06.23 歯を残すための考え方
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ISPRD参加から1年 〜世界の潮流に触れて感じたこと〜
2025年6月、私はアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで開催された、歯周病・インプラント・補綴の国際学会である International Symposium on Periodontics and Restorative Dentistry (ISPRD) に参加しました。 ISPRDは3年に1度開催される世界最高峰の学会の一つであり、世界中の臨床家や研究者が集まり、現在の到達点と未来の歯科医療について議論する場です。 早いもので、あれから1年が経過しました。 この1年を振り返る中で、あの時ボストンで感じたことや学んだことは、今も私の診療の中に生き続けていると感じています。 世界の潮流を肌で感じた数日間 学会期間中は、朝から夕方まで多くの講演を聴きました。 歯周組織再生療法、インプラント治療、骨造成、軟組織移植、補綴治療。 どの分野においても世界の第一線で活躍する先生方が、自らの経験や研究成果を発表されていました。 もちろん最新の技術や材料を学ぶことも大きな目的でしたが、それ以上に印象に残ったのは、 「世界はどこを目指しているのか」 という方向性を感じることができたことでした。 日本でも素晴らしい治療は数多く行われています。 しかし海外の演者の講演を聴いていると、治療技術だけではなく、治療哲学そのものに学ぶべきことが多くありました。 患者さんにとって本当に価値のある治療とは何か。 10年後、20年後を見据えた治療とは何か。 その問いに真剣に向き合う姿勢が強く伝わってきました。 インプラント学会で感じた天然歯の価値 ISPRDでは多くのインプラント治療が紹介されました。 私は参加前、「世界最先端のインプラント治療とはどのようなものだろう」と考えていました。 しかし実際に講演を聴いていて感じたのは、単にインプラントを埋入する技術の話ではありませんでした。 むしろ演者の先生方から強く伝わってきたのは、 「いかに天然歯に近い状態を再建するか」 という考え方でした。 骨を再建し、歯肉を整え、失われた組織を回復させる。 その目的は、インプラントを入れることそのものではなく、天然歯が本来持っていた機能や審美性に少しでも近づけることにあります。 講演を聴きながら、私はあることを強く感じました。 それは、 天然歯はやはり特別な存在である ということです。 もしインプラントが天然歯を完全に超える治療法であれば、そこまで天然歯に近づけようと努力する必要はないはずです。 しかし世界のトップランナーたちは、骨の形態や歯肉の厚み、歯間乳頭のわずかな形まで徹底的にこだわっています。 それは天然歯が持つ機能性や審美性が、それほど優れているからなのだと思います。 私は講演を聴きながら、 「神様が与えてくれた天然歯は、本当に素晴らしいものなのだな」 と何度も感じました。 もちろんインプラント治療は失われた歯を回復するための非常に優れた治療法です。 しかし、それは天然歯を超えるための治療ではなく、失われた機能を回復するための治療です。 だからこそ、残せる歯はできる限り残したい。 その思いを改めて強くした学会でもありました。 あの日の決断は今も生きている ISPRDへの参加は決して気軽なものではありませんでした。 診療を休み、時間と費用をかけて海を渡り、英語で行われる講演を聞く。 決して楽な挑戦ではありませんでしたが、参加して本当に良かったと思っています。 なぜなら、あの日ボストンで受けた刺激は、今も私の診療の中で生き続けているからです。 世界には本当に素晴らしい臨床家が数多く存在します。 その講演を聞くたびに、自分はまだまだ学ぶことばかりだと感じました。 そして、その気持ちは1年経った今も変わりません。 現在も月に一度ほど、東京や山梨で開催される研修会や学会に参加し、学びを続けています。 地方で診療をしていると、目の前の仕事だけで毎日が過ぎていきます。 しかし定期的に外へ出て学ぶことで、自分の現在地を知り、新しい考え方や価値観に触れることができます。 その積み重ねが、少しずつでも診療の質の向上につながっていると信じています。 世界の最先端は、この1年の間にもさらに進化していることでしょう。 だからこそ、私も歩みを止めることなく学び続けたいと思っています。 支えてくれる人への感謝とこれから この1年を振り返る中で、改めて感じることがあります。 それは、自分一人の力で学び続けているわけではないということです。 ISPRDへ参加した当時、子どもたちはまだ小さく、数日間家を空けることに申し訳なさもありました。 それでも家族は笑顔で送り出してくれました。 その支えがあったからこそ、私はボストンで世界の歯科医療に触れることができました。 そして今もなお、東京や山梨への研修や学会に参加し続けることができています。 留守中に医院を支えてくれるスタッフ。 信頼して通院してくださる患者さん。 そして、いつも応援してくれる家族。 多くの方々に支えられて、今の自分があります。 学び続けられることは決して当たり前ではありません。 だからこそ、その学びを自分の中だけで終わらせるのではなく、日々の診療を通じて患者さんへ還元していきたいと思っています。 あの日ボストンで見た景色は、今でも私の中に残っています。 世界にはまだまだ知らないことがたくさんあります。 そして、まだ見たことのない景色があります。 私はまだまだ道半ばです。 これからも謙虚な気持ちを忘れず、一歩ずつ学び続けながら、より良い歯科医療を提供できるよう研鑽を続けていきたいと思います。 そして、支えてくださるすべての方々への感謝を忘れず、これからも学び続けていきたいと思います。
2026.06.14 歯を残すための考え方学びの歩み
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サイナストラクトを伴う歯に対して根管治療を行った一例
主訴 「歯ぐきが腫れた。膿が出る。」 初診時の状態 口腔内所見 歯頸部にサイナストラクトを認めました。 当院では、秋山勝彦先生が考案された「ペリオドンタル・マイクロプローブ」を使用しています。 このプローブには1mmごとに目盛りが刻まれており、病変の大きさを正確に計測することができます。 マイクロスコープ下で使用することで、肉眼では把握が難しい微細な変化も客観的に評価することが可能です。 レントゲン所見 術前のレントゲン写真 根尖部に透過像を認めました 歯根破折を疑う所見は認めなかった 造影性のある材料を、サイナストラクトから挿入し、原因を調べました 診断 歯髄壊死・慢性根尖膿瘍 造影剤が根の先端付近に達していることから、原因は歯の内部にある感染だと診断しました。 深い部位に修復物があるので、歯髄に近接する虫歯があったことが疑われます。 治療 ラバーダム防湿を行い、治療は顕微鏡下で行いました。 歯髄腔は著しく狭窄していました。 そこで、秋山勝彦先生が考案された「マイクロプローブ」を用いて、歯髄腔までの距離を計測しました。 感覚に頼るのではなく、実際に計測しながら治療を進めることで、必要以上に歯を削るリスクを減らし、より安全で精密な処置を目指しています。 歯を大きく削らないよう慎重に治療を進めた結果、狭くなった歯髄腔に到達することができました。 内部を確認すると、神経には血液の流れがなく、既に壊死している状態でした。 事前の診査・診断で予想していた通りの所見であり、感染した組織を取り除く根管治療を進めました。 歯髄壊死とは? 歯の内部には「歯髄」と呼ばれる神経や血管の組織があります。 虫歯が深く進行したり、過去に大きな虫歯治療を受けていたりすると、 歯髄に強い炎症が起こり、最終的に血流が失われて壊死してしまうことがあります。 歯髄が壊死すると、痛みを感じにくくなる場合もあります。 しかし、根の中では細菌感染が進行し、根の先に膿がたまったり、 歯ぐきにサイナストラクト(膿の出口)ができたりすることがあります。 今回の症例でも、大きな虫歯治療の既往があり、 歯髄壊死によって根の先に炎症が生じていたと考えられました。 治療後 サイナストラクとの消失を認めました。 レントゲン写真の比較 左:治療直後 右:6ヶ月後 根の先の骨の吸収は、少しずつ改善傾向を示しています。 今後も、この歯を残せるように、慎重に経過を追っていきます。 当院の根管治療 当院では マイクロスコープ ラバーダム防湿 CBCT を活用し、 できる限り歯を残すための治療を行っています。 「抜歯と言われた」「なかなか治らない」 という方は、一度ご相談ください。 治療費・治療期間 診断名 歯髄壊死(Pulp Necrosis)・慢性根尖膿瘍(Chronic Apical Abscess) 治療内容 精密根管治療 治療費 精密根管治療 132,000円(税込) ファイバーコア 33,000円(税込) 合計 165,000円(税込) 治療回数 1回 治療期間 約6か月(経過観察を含む) 主なリスク・副作用 治療後に痛みや腫れが生じることがあります。また、根管の形態や感染の程度によっては治癒しない場合があり、外科的歯内療法や抜歯が必要となることがあります。
2026.06.10 精密根管治療症例紹介
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「歯が割れています。抜歯です」と言われた方へ
歯根破折(しこんはせつ)とは?原因と予防法を解説 「歯が割れています」「この歯は残せないので抜歯になります」 歯科医院で突然そのように言われて、不安になったことはないでしょうか。 歯根破折(しこんはせつ)は、歯の根にヒビや割れが入った状態です。 進行すると歯を残すことが難しくなり、抜歯が必要になることもあります。 この記事では、 歯根破折とは何か なぜ起こるのか 予防するにはどうしたら良いのか 当院で行っている診断方法 について解説します。 歯根破折とは? 歯根破折とは、歯の根にヒビや割れが入った状態です。 特に神経を取った歯に多く見られます。 症状としては、 噛むと痛い 歯ぐきが腫れる 膿が出る 違和感が続く などがあります。 なぜヒビがあると腫れるのでしょうか? 歯の表面には、私たちの口の中にいる多くの細菌が付着しています。 歯にヒビが入ると、そのヒビが細菌の通り道になってしまいます。 例えば、人が歩ける大きさのトンネルを想像してみてください。 歯のヒビは肉眼では見えないほど小さくても、細菌にとっては十分に通ることのできる大きなトンネルです。 細菌はそのヒビを通って歯の内部や歯の根の周囲に侵入し、体はそれを排除しようとして炎症を起こします。 その結果、 歯ぐきの腫れ 膿 噛んだ時の痛み 骨が溶ける といった症状が現れることがあります なぜ歯根破折は起こるのでしょうか? むし歯や治療によって歯が弱くなるため 近年の研究では、 「神経を取ったこと」そのものよりも、 むし歯 大きな詰め物や被せ物 治療の繰り返し によって歯質が失われることが、歯の強度低下につながると考えられています。 歯は一度削ると元には戻りません。 そのため、 むし歯↓治療↓再治療↓さらに歯を削る↓歯が弱くなる↓歯根破折 という流れが起こることがあります。 歯ぎしり・食いしばり 歯ぎしりや食いしばりも歯に大きな負担を与えます。 長年にわたり強い力が加わることで、小さなヒビ(マイクロクラック)が生じ、破折につながることがあります。 歯根破折を予防するためには? ① むし歯や歯周病を予防すること 最も大切なのは、そもそも歯を削らなくて済む状態を維持することです。 定期的なメンテナンスやセルフケアによって、むし歯や歯周病を予防することが重要です。 ② 治療を繰り返さないこと 歯は治療を繰り返すたびに少しずつ失われます。 そのため、一度治療が必要になった場合は、できるだけ精密な治療を行い、再治療を減らすことが大切です。 ③ 歯をできるだけ削らないこと 当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて治療を行っています。 肉眼では見えない部分まで拡大して確認することで、必要な部分を見極めながら治療を行い、できるだけ健康な歯質を残すことを目指しています。 歯根破折を防ぐためには、歯を守ることが何より重要だと考えています。 歯根破折を診断した症例 今回ご紹介する患者さまは、 「歯肉が腫れて痛い」 という症状で来院されました。 レントゲンを撮影しましたが、歯周病か歯根破折が鑑別の難しい状態でした。 今回ご紹介する患者さまは、 「噛むと違和感がある」 という症状で来院されました。 マイクロスコープ下で特殊な器具を用い観察を行ったところ、歯根に沿って走行する破折線を確認することができました。 歯根破折はCTだけで確定できないことも多く、実際に破折線を確認することが診断の決め手になる場合があります。 まとめ 歯根破折は、歯の根が割れてしまう病気です。 多くの場合、 むし歯 治療の繰り返し 歯ぎしりや食いしばり などが関係しています。 歯根破折を防ぐためには、 ① むし歯や歯周病を予防すること ② 治療を繰り返さないこと ③ 歯をできるだけ削らず、精密な治療を受けること が大切です。 当院ではCTやマイクロスコープを活用し、歯根破折の診断を行っています。 また、治療の際には歯を必要以上に削らず、できるだけ歯を残すことを大切にしています。 「歯が割れていると言われた」「抜歯と言われたが本当に抜歯しか方法がないのか知りたい」 そのような方は、一度ご相談ください。
2026.06.02 歯根破折症例紹介
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6月・7月・8月【休診日のお知らせ】
平素より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、 6月26日(金)午後 〜6月28日(日) 研修会参加 7月11日(土) 〜7月12日(日) 学会参加 8月13日(木)〜8月16日(日) お盆休み のため、休診とさせていただきます。 患者様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2026.06.01 お知らせ
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